釣り

長尾鼻において事故の危険性

11月22日(日)長尾鼻で転落事故が発生しました。

幸い今回転落された方は救助され助かっております。

40~50分ほど海水に浮いたままで低体温症に近い状態だった様です。(水温は20度弱)

私自身改めて長尾鼻での危険性とライフジャケットの有効性を再認識いたしましたので書き留めておきます。

長尾鼻で魚釣りをされる方は是非参考にしてみて下さい。

 

以前『長尾鼻で釣りをされるには波高1.5m以上の際は釣行を避けた方が無難です。』と記事を書いた事がありますが、今回は私を含めた釣り人の皆さんに注意して頂きたいポイントをご紹介していきたいと思います。

地磯での危険な状況

1.落下


ここでいう『落下』とは崖の上から一気に落ちる事で、長尾鼻の崖は高い所で30m程あり、ここから一気に落ちる危険性があるという事です。

長尾鼻では落下の危険がある場所にはラインが書いてあったり、【キケン】と文字を記載しています。

もちろん全ての場所とはいきませんが、よく使う道には記載があり、そのおかげか長尾鼻で『落下』したという事故は私自身聞いた事がありません。

誰しも高い場所は怖く、注意しているからではないでしょうか。

『落下』するのは暗い中をヘッドライトなしで歩いたか、酔っぱらってた位だと思います。

『落下』の危険性が高い場所

【高座詰の上】
・駐車場の入口に入る前の階段を降り切ったあたり全般。

【平床】【切石】方面へ降りる途中。
・正面の階段を降り切り右側(坂ノ下入ツボの上)

【張切り】~【足掛】
・正面階段を降り切り左側(坂ノ下クジ飼より西側)から足掛にかけて。

 

2滑落

『滑落』とは滑り落ちる事ですね。

『滑落』してケガをしたという話はちらほら聞きます。

皆さんスパイク付きの磯靴だったり、フェルトの靴を履いてらっしゃる方がほとんどですが、どちらの靴でも気をつけなければ滑る様な岩が何か所かあります。

『滑落』は『落下』と違い、下まで一気に落ちるというより、滑って転ぶという位で大ケガに発展してしまう様なケースは稀だと思います。

私自身『滑落』で注意している事が1つあります。

それは背負子や大き目のリュックを背負ってる時。

何も身に着けていない感覚で正面を向いて降りていると、背負っている背負子やリュックが岩に当たり、背中を押される感じで転げ落ちそうになった事がありますし、転げ落ちてしまった話を耳にします。

 

『滑落』の危険性が高い場所

【三ツ石】
・降りる途中は足を掛ける場所が狭いです。

【ブチアテ】
・降りる途中は一枚岩で滑りやすいです。

【高座本場】
・足場が狭い上、常時水が流れている為、非常によく滑ります。

【大切石】
・釣り座上部は比較的滑りやすい岩が続いてます。

【平床】
・釣り座より下はノリがつきやすい一枚岩になってます。

【切石】
・釣り座が全体的に斜めで滑りやすいです。

【坂ノ下】全般降り口
・全般的に一枚岩で滑りやすいです。

 

3.波にさらわれる

皆さんが長尾鼻での事故で耳にされるのが、こちらの事故がほとんどだと思います。

今回の事故も波にさらわれた物でした。

波が這い上がりやすいポイントも何か所かあり、非常に危険な場所があります。

 

『波にさらわれる』危険性が高い場所

【観音様】
・大きい波がきても掴まる場所も逃げる場所もないです。

【引廻東】
・西からくる大波が非常に危険です。

【坂ノ下】全般
・一発の大きい波が来ると捕まる場所も少なく逃げ場もありません。

【波瀧のメゾ】
・波が岩と岩の間を通り後ろから波がきます。

 

皆さんに注意してほしい事

ライフジャケット着用

・こちらは色んなサイトやブログで紹介されているので、説明不要だと思います。必ず着用するようにして下さい。

 

磯靴着用

・滑りにくい靴を選んでください。※一枚岩や海苔が岩についている場所は要注意です。

 

波が高い時にはタモ入れ・ギャフ掛けをしない

・長尾鼻で北風のかかった波高2m予報の場合、波を被らないで釣りができる場所は海面からおおよそ7m~15m前後位の場所だと思って下さい。

この7m前後の距離が非常にクセモノで、皆さんが使用されてるタモの長さはおそらく5m~6m前後。

多少無理して下まで降りれば魚を捕る事が出来きそうで、下まで降りて波にさらわれ亡くなった話をよく耳にします。

 

海に背を向けない

・仕掛けの準備やルアー交換をする時は割と高い位置で準備をされるので、大波にさらわれる事は少ないと思いますが、それでも海に背を向けての準備は危険です。

 

万が一落下してしまった場合

事故というのは注意していても起こってしまう物。万が一落ちてしまったらすぐに岸から離れ沖に出て助けを呼ぶのが最善の方法の様に思います。

ヘタに岸に戻ろうと思っても波の力は凄まじく、ウネリによって岩に叩きつけられてしまってはひとたまりもありません。

私は夏場に何度も長尾鼻の海を泳いでますが、波高0.5mとほとんど波がない時でも自力で上がれる場所というのはほんの僅かしかありません。

残念ながら波高1mでも自力で岸に上がるのはほぼ不可能だと思います。

 

まとめ

長尾鼻には昔から釣り座が決められていて、この各釣り座で釣りが出来る一つの基準が波高1.5mです。

勿論、季節や風向き等で予報と実際の波の高さは変わってきますが、波高1.5mをひとつの基準にしてもらっておけば間違いないと思います。

また今回の記事では注意して頂きたいポイントを紹介しましたが、長尾鼻へ初めて来られる様な方より多少通い慣れた方の事故が殆どです。

この記事をみなさんに読んで頂く事で1件でも残念な事故が無くなる事を切に願っております。

 

ABOUT ME
hutch
どうも釣りが大好きなハッチです! 外で遊ぶアウトドア全般好きですが、特に釣りには時間もお金も随分つぎ込んでしまっています(-_-;) 普段は鳥取県の長尾鼻をメインフィールドにショアジギング・エギング・アジング・カゴ釣り・フカセ釣りと何でも手を出すという節操のない釣り方をしています。 釣りのゲーム性より魚を食べたいんですね! このブログでは自身の釣果情報や釣りグッズなどの情報発信をしていきますので宜しくお願いします!
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