お湯を沸かすバーナーとして非常に優秀なジェットボイルですが、僕が購入した当時は店頭に1種類しかなく、カタログを見ながら店員さんに相談をしても曖昧な返答でどのタイプが自分の用途に一番合っているのかよく解らずカタログを読み漁って勉強したのを覚えてます。
という事でこれからジェットボイルの購入を検討されていらっしゃる方に、なるべく解りやすくおススメのモデルを解説してみましたので是非参考にしてみてください♪
高価なジェットボイルをあえて選択するメリットとは?
他のシングルバーナーに比べると価格が高めのジェットボイルですが、果たしてそこまでのお金をかけて購入する価値があるかというと??
結論から言うと、
ズバリ、買いです!!
こんな事を言い切れるのも僕は当初、釣りや登山でラーメンを食べるために某メーカーのシングルバーナーを使用していました。
↑こんなヤツ
山で使用する時は特に不便に感じる事もなく使用していましたが、釣りをするために堤防に出かけた時の事。
風よけのウインドスクリーンを忘れてしまったがために1時間くらいお湯が沸かなかった苦い経験があります。
お腹がへってる状態で1時間も燃料を垂れ流しお湯が沸かないと、めちゃくちゃストレスです。
シングルバーナー購入前はコンパクトでかさばらないし、なんとなくカッコイイな~なんて安易な気持ちで購入してしまいましたが、ガス缶やお湯を沸かすためのクッカー、ヤカンを一緒に持っていくと結局かさばってしまいます…
そんな経験からジェットボイルを購入しましたが、まず驚くのは圧倒的に沸騰までの時間が短い!!
熱効率を高める【フラックスリング】を搭載しているおかげで、通常のシングルバーナーよりガスの消費カロリーは少ないのに沸騰到達時間は早いです!
言い換えると少ないエネルギー(ガス消費)で早くお湯が沸かせてしまうんですが、なんなら自宅の電気ケトルより早くお湯が沸きます!!
JETBOILを選ぶうえで押さえておきたいポイント
- 【容量】
1人で使用するか、複数人で使用するかを考えて選択しましょう。
本体の容量が少なくても2~3回に分けて沸かせば意外と問題ないですけどね。
- 【サーモレギュレーター】
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出典:JETBOIL
一般的なガスバーナーが苦手としている、‘’冬季‘’や‘’高山‘’でも安定した火力が出せる上、微妙な火加減の調節が可能な機能です。
サーモレギュレーター搭載モデルは微妙な火加減の調整が可能なので、お湯を沸かすだけでなくジェットボイル本体を使った調理にも向いています。
- 【自動点火装置】
コスパ重視の【ジップ】、軽さ重視の【スタッシュ】には自動点火装置が付いていないので、ライターやマッチが必要なので購入前に注意してください。
JETBOIL各シリーズ
1.8L(2~4人用)
JETBOILスモー 大容量モデル
容量 | 1.8L |
出力 | 1404kcal/h |
重量 | 約453g |
収納サイズ | 直径12.5cm×高さ21cm(収納時) |
沸騰到達時間 | 約4分45秒(1L) |
サーモレギュレーター【有】 | とろ火調理◎ 高地使用◎ 寒冷地使用◎ |
自動点火装置【有】 |
スモーのメリットはなんと言っても1.8Lの大容量。
ファミリーや友人同士など複数で使用する機会が多い方にはスモーがおススメ。
サーモレギュレーター搭載なのでジェットボイル本体で調理も可能です。
1.0L(1~2用)
JETBOILフラッシュ 最速沸騰モデル
容量 | 1.0L |
出力 | 2269kcal/h |
重量 | 約371g |
収納サイズ | 直径10.4cm×高さ18cm(収納時) |
沸騰到達時間 | 約1分40秒 (0.5L) |
サーモレギュレーター【無】 | とろ火調理△ 高地△ 寒冷地使用△ |
自動点火装置【有】 |
サーモレギュレーターはついていませんが、ジェットボイルシリーズ一番の高火力なので比較的高地や寒冷地の使用でも活躍してくれます。
平地ではシリーズの中で一番早くお湯を沸かす事ができます。
ジェットボイルシリーズで唯一、お湯が沸騰した事が外から一目でわかるインジケーター付きです。
沸騰してくると、インジケーターが黄色に変化してくるので沸騰したのが一目でわかります。
JETBOILミニモ 広口浅型モデル
容量 | 1.0L |
出力 | 1404kcal/h |
重量 | 約415g |
収納サイズ | 直径12.7cm×高さ15.2cm(収納時) |
沸騰到達時間 | 約2分20秒(0.5L) |
サーモレギュレーター【有】 | とろ火調理◎ 高地使用◎ 寒冷地使用◎ |
自動点火装置【有】 |
マイクロモと並びジェットボイルシリーズのハイエンドモデル。
寒冷地や高地での使用はもちろんの事、広口・浅型モデルで小さい炎を安定して出せる≪とろ火≫対応なのでジェットボイルを使った調理を楽しみたい方におススメです。
0.8L(1人用)
JETBOILマイクロモ 軽量・コンパクトモデル
容量 | 0.8L |
出力 | 1404kcal/h |
重量 | 約340g |
収納サイズ | 直径10.4cm×高さ16.5cm(収納時) |
沸騰到達時間 | 約2分20秒(0.5L) |
サーモレギュレーター【有】 | とろ火調理◎ 高地使用◎ 寒冷地使用◎ |
自動点火装置【有】 |
ガチの登山者も愛用するジェットボイルシーリーズのハイエンドモデル。
機能面ではミニモと同じ機能を持っています。
ミニモと比較するとマイクロモはコンパクト・軽量に設計されていています。
お湯を沸かすだけなら《マイクロモ》、調理もするなら《ミニモ》という具合に選べばいいと思います。
JETBOILジップ シンプルモデル
容量 | 0.8L |
出力 | 1134kcal/h |
重量 | 約340g |
収納サイズ | 直径10.4cm×高さ16.5cm(収納時) |
沸騰到達時間 | 約2分30秒(0.5L) |
サーモレギュレーター【無】 | とろ火調理△ 高地△ 寒冷地使用△ |
自動点火装置【無】 | ※点火にはマッチやライターが必要です。 |
お湯を沸騰させるのに必要最低限な機能を持たせたコスパ重視のモデル。
ハイエンドモデルであるマイクロモの約半分の金額で購入する事ができます。
とりあえずお湯が沸かせればいいという方におススメ。
スタッシュ 最軽量・超コンパクトモデル
容量 | 0.8L |
出力 | 1134kcal/h |
重量 | 約200g |
収納サイズ | 直径13cm×高さ11.2cm(収納時) |
沸騰到達時間 | 約2分30秒(0.5L) |
サーモレギュレーター【無】 | とろ火調理△ 高地△ 寒冷地使用△ |
自動点火装置【無】 | ※点火にはマッチやライターが必要です。 |
比較的最近発売されたシリーズ最軽量モデルです。
シングルバーナーとクッカーが一体化した商品ですが、ジェットボイル特有の【フラックスリング】を採用している為、通常のクッカーの倍以上の熱効率になっています。
【フラックスリング】採用し高い熱効率で加熱するため、ガスの消費カロリーが多い通常のシングルバーナーより沸騰到達時間は短く感じます。
ただし残念ながら【サーモレギュレーター】は付いていません。
調理は可能ですが、じっくり煮込むような料理には不向きだと思います。
容量の0.8Lってどのくらい?
本記事で容量ごとにジェットボイルシリーズを紹介してきましたが、0.8Lの水の量ってどのくらいかイメージできますか?
500mlのペットボトルが身近にあるんで、なんとなく想像はつくかと思いますが、カップラーメンに必要なお湯の量だとどうでしょう?
という事で今回は日清のカップヌードル基準でお話をさせて頂きます。
日清のカップヌードルで必要なお湯の量は300ml。 カップヌードルビッグでは410mlのお湯が必要。(※味によってお湯の量が若干異なります)
1人で使用しても充分ですし、二人でお湯シェアしても600mlなんで、どのシリーズを選択してもカップラーメンのお湯には事足ります。
- 補足
※山の高さによりますが、標高の高い山に登ると沸点が下り、平地より低い温度で沸騰してしまうので、カップラーメンの待ち時間もいつもより長めにがおススメです。
購入の基準はこんな感じ
大人数で使用するなら
これは大容量のスモー一択です。
JETBOILスモー 大容量モデル
容量 | 1.8L |
出力 | 1404kcal/h |
重量 | 約453g |
収納サイズ | 直径12.5cm×高さ21cm(収納時) |
沸騰到達時間 | 約4分45秒(1L) |
サーモレギュレーター【有】 | とろ火調理◎ 高地使用◎ 寒冷地使用◎ |
自動点火装置【有】 |
お湯を沸かすだけなら
購入費を抑えたいならシンプルな【ジップ】
冬場や高地で使用しないなら【フラッシュ】
冬場や本気の登山でも使いたいガチ勢の方は【マイクロモ】がおススメ。
JETBOILジップ シンプルモデル
容量 | 0.8L |
出力 | 1134kcal/h |
重量 | 約340g |
収納サイズ | 直径10.4cm×高さ16.5cm(収納時) |
沸騰到達時間 | 約2分30秒(0.5L) |
サーモレギュレーター【無】 | とろ火調理△ 高地△ 寒冷地使用△ |
自動点火装置【無】 | ※点火にはマッチやライターが必要です。 |
JETBOILフラッシュ 最速沸騰モデル
容量 | 1.0L |
出力 | 2269kcal/h |
重量 | 約371g |
収納サイズ | 直径10.4cm×高さ18cm(収納時) |
沸騰到達時間 | 約1分40秒 (0.5L) |
サーモレギュレーター【無】 | とろ火調理△ 高地△ 寒冷地使用△ |
自動点火装置【有】 |
JETBOILマイクロモ 軽量・コンパクトモデル
容量 | 0.8L |
出力 | 1404kcal/h |
重量 | 約340g |
収納サイズ | 直径10.4cm×高さ16.5cm(収納時) |
沸騰到達時間 | 約2分20秒(0.5L) |
サーモレギュレーター【有】 | とろ火調理◎ 高地使用◎ 寒冷地使用◎ |
自動点火装置【有】 |
調理を楽しむなら
一人で調理を楽しむなら軽量&コンパクトタイプの【マイクロモ】or広口&浅型な【ミニモ】。
多めの料理をするなら【スモー】がおススメ。
JETBOILマイクロモ 軽量・コンパクトモデル
容量 | 0.8L |
出力 | 1404kcal/h |
重量 | 約340g |
収納サイズ | 直径10.4cm×高さ16.5cm(収納時) |
沸騰到達時間 | 約2分20秒(0.5L) |
サーモレギュレーター【有】 | とろ火調理◎ 高地使用◎ 寒冷地使用◎ |
自動点火装置【有】 |
JETBOILミニモ 広口浅型モデル
容量 | 1.0L |
出力 | 1404kcal/h |
重量 | 約415g |
収納サイズ | 直径12.7cm×高さ15.2cm(収納時) |
沸騰到達時間 | 約2分20秒(0.5L) |
サーモレギュレーター【有】 | とろ火調理◎ 高地使用◎ 寒冷地使用◎ |
自動点火装置【有】 |
JETBOILスモー 大容量モデル
容量 | 1.8L |
出力 | 1404kcal/h |
重量 | 約453g |
収納サイズ | 直径12.5cm×高さ21cm(収納時) |
沸騰到達時間 | 約4分45秒(1L) |
サーモレギュレーター【有】 | とろ火調理◎ 高地使用◎ 寒冷地使用◎ |
自動点火装置【有】 |
釣り人目線で選ぶと
簡単な地磯や堤防に日帰り釣行メインならとりあえずお湯を沸かす機能に特化した【フラッシュ】がおススメ。
JETBOILフラッシュ 最速沸騰モデル
容量 | 1.0L |
出力 | 2269kcal/h |
重量 | 約371g |
収納サイズ | 直径10.4cm×高さ18cm(収納時) |
沸騰到達時間 | 約1分40秒 (0.5L) |
サーモレギュレーター【無】 | とろ火調理△ 高地△ 寒冷地使用△ |
自動点火装置【有】 |
沖磯に瀬泊まりして調理も楽しみたい方や、冬場の釣り(ワカサギ釣り等)にも使いたい方はサーモレギュレーター搭載の【マイクロモ】か【ミニモ】がおススメ。
JETBOILマイクロモ 軽量・コンパクトモデル
容量 | 0.8L |
出力 | 1404kcal/h |
重量 | 約340g |
収納サイズ | 直径10.4cm×高さ16.5cm(収納時) |
沸騰到達時間 | 約2分20秒(0.5L) |
サーモレギュレーター【有】 | とろ火調理◎ 高地使用◎ 寒冷地使用◎ |
自動点火装置【有】 |
JETBOILミニモ 広口浅型モデル
容量 | 1.0L |
出力 | 1404kcal/h |
重量 | 約415g |
収納サイズ | 直径12.7cm×高さ15.2cm(収納時) |
沸騰到達時間 | 約2分20秒(0.5L) |
サーモレギュレーター【有】 | とろ火調理◎ 高地使用◎ 寒冷地使用◎ |
自動点火装置【有】 |
まとめ
ジェットボイルは少しでも早くお湯を沸かすための道具で、キャンプの焚火のようにファイアースターターで火種からじっくり火起こしを楽しみたい方には向きません。
本当にあっという間にお湯が沸いてしまいます!
これまで登山や魚釣りでおにぎりやサンドイッチしか食べていないのであれば、ぜひ青空のもとで温かいご飯を食べてみてください、格別に旨い事間違いなしです!!