釣った魚を美味しく食べれるようにその場で締めたり、ラインやエサ袋をカットするためにも必ず持っておきたいフィッシングナイフ。
初心者の方が見た目で購入して失敗してた話や、使いこなせなかったという話を時々耳にします。
刃物の世界はとてもディープな世界で、ナイフによく使われるステンレスという素材一つとっても実に様々な種類があり、とてもマニアックな話になってしまいます。
本記事では難しい話は抜きにして私個人の感想になりますので、これから購入を検討されている方や買い替えを検討されている方の参考にして頂ければと思います。
※持ち運びには注意※
【銃砲刀剣類所持等取締法】
刃渡り6cmを超える刃物は正当な理由なく携帯してはいけません。
【軽犯罪法】
刃渡り6cm未満であっても正当な理由がない場合は所持してはいけません。
フィッシングナイフの種類
【スライドナイフ】
カッターナイフの様に刃をスライドさせて出し入れできるタイプのナイフです。
刃の部分全てを柄の中にしまっておけるのでコンパクトで収納には優れていますが、
今回紹介する3タイプの中では一番刃が薄目で剛性は低めになってしまいます。
また使用後の塩抜きをしっかりしなければサビで固着して刃が出せなくなる事もあります。
【フォールディングナイフ】
刃の付け根から半分に折りたためるタイプのナイフ。
スライドナイフ同様、刃の部分を柄の中に収納できますのでコンパクトな作りになっています。
刃の部分がスライドナイフと比較すると厚めなので剛性も高め。
フォールディングナイフは構造上、強引に力を入れ使用すると折り畳まれる事があり、指を刃と柄の部分に挟まれてケガをしてしまう危険性がありますので使用の際は注意が必要です。
【シースナイフ】
柄と刃が一体型になっていて刃の部分はさやに収納できるタイプのナイフ。
構造がシンプルな分、剛性に優れ、使用後のお手入れも簡単。
これから釣りでナイフの購入を検討されている方はこのタイプを選んでおけば間違いないです。
スライドナイフのおすすめ
低価格なのに切れ味も全く問題なし!
ヘタな出刃包丁よりよく切れると思います!
あえてデメリットを上げると、使用後にしっかり潮抜きをしないとネジの部分が固着してしまう事です。
まぁスライドナイフ全般に言える事なので仕方がないかもしれませんね。
先に紹介したシマノのスライドナイフと使用感はさほど変わりませんでしたので、ブランドの好みで選択して頂ければいいんじゃないでしょうか。
今回紹介するスライドナイフの中では刃渡り55mmと一番小型。
サビキで釣れる様な魚を捌くのにちょうどいい大きさなので、これから釣りを始める方はこのナイフを購入しておけば間違いないと思います。
デザインは第一精工らしいアーミー風のカラーリングになってます。
刃にはオルファ社製のステンレス刃を使用し、切れ味が悪くなってきたらカッターナイフ感覚で簡単に替刃に変える事ができます。
フォールディングナイフのおすすめ
ナイフ本体にカラビナが付いてるので、メインのナイフを忘れてしまった時用にライフジャケットや、フィッシングバックにぶら下げておくといいと思います。
刃の部分は60mmと小さめです。
私の主観として40~50cmを超える魚を締めようとすると不安がありますが、あくまでメインナイフを忘れてしまった時用なので十分満足してます。
100年以上変わらないデザインでアウトドアでは定番のオピネル。全ての商品をフランス国内で職人が手作業で制作しています。
そのためか、商品に多少の個体差がある様ですが、オピネルのナイフは自分自身で研いだり、メンテナンスをしながら使用していく様なナイフなので、愛着がわきます。
こちらの商品は海釣りより、渓流釣りに行かれる方がよく持っていらっしゃる印象です。
私の嫁さん曰く、オピネルのナイフが一番カワイイとの事。
女性にはオピネルくらいマイルドなデザインの方がいいのかもしれませんね♪
今回紹介させて頂いたフォールディングナイフの中では一番アウトドア感が強い商品かもしれません。
値段もお手頃な上、ファイアースターターがセットになってます。
キャンプに行く時はこれ1本持っていれば大抵の事は事足りると思います。
シースナイフのおすすめ
魚を締める為に使用していますが、刃の幅が必要以上に広くないのでエラからナイフを入れて締めやすいです。
フッ素加工がしてあるステンレスなのでサビにも強く、お手入れは魚を締めたあとにタオルで拭く程度で一度も洗う事なく週1~2で使用して半年くらいは問題なく使用できました。
さすがに半年使用したら切れ味が悪くなってきたので、研ぎなおしたらバッチリ切れる様になりました!
こちらは”小出刃タイプ”も販売されていて、魚を三枚におろしたりするのは”小出刃タイプ”の方が使いやすかったです。
さすがの”がまかつ”ブランド。
フィッシングナイフとしてだけ使用するのはもったいない様な大型のナイフです。
重量も約400gと重量感があるので、大きめの魚の背骨を切ったりする安定感は抜群!
あえて欠点をあげるとすれば大きい分、長時間使用すると腕が疲れてきてしまいますが、やはり大型の魚の背骨なんかを切るのであればこの位の大きさはほしいところです。
釣りだけでなくキャンプなんかのアウトドアでこれから検討している方にはおススメです。
フルタング(刃が柄の部分まで貫通している)構造で低価格。
専用の物にはかないませんが、薪を割るのにバトニング(刃の背中を木などでガンガン叩く)もできます。
こちらの商品は非常に安価なのでこれからアウトドア全般で使うナイフを検討されている方に入門用としておススメです。
まとめ
私は小物用に【スライドナイフ】、大物には【シースナイフ】。
忘れた時の予備に【フォールディングナイフ】という具合に使い訳をしています。
皆さんも自分の釣りのスタイルに合わせ、お気に入りの1本を見つけてみて下さい。
マイナイフをお手入れしながら永く使っていると愛着が沸いてきますよ♪